肩こりが起こるメカニズムから解決方法までを久宝寺駅の鍼灸院が解説

肩こりのメカニズムから解説

細かな事を省いて大まかな説明をします。肩こりが起きるのは、頚と肩を支える、僧帽筋という筋肉と肩甲挙筋という筋肉と菱形筋という大きな3つの筋肉に、何らかの負荷がかかり疲労し硬くなって起こります。

肩こりの原因を追究

①運動不足

肩こりの原因の一つ目は運動不足が挙げられます。同じ姿勢で一つの事を長時間していると、筋肉は物凄く緊張します。例えば1日中パソコンやスマートフォンを操作している、編み物など趣味に没頭してしまう、年末に年賀状を集中して長時間書いたから肩や背中がパンパンになってしまったなど、同じ姿勢で長時間作業していると肩こりは悪化します。作業の合間に適度な運動をしてあげると、筋肉の緊張も変わってくると思いますが、患者さんの多くは作業を始めるとどうしても終わるまで作業を続けてしまう方が多く、そのような患者さんはやはり肩こりが悪化しやすいですね。

②猫背

肩こりの原因の二つ目は猫背が挙げられます。猫背になっているという事は、頭が身体の重心より前傾になっている状態です。下の画像のように通常は重心線の上に頭が載っている状態ですが、頭が重心より前に出ていると肩より頭が前に倒れている状態になります。肩より頭が前に倒れていると、頭をそれ以上倒さないように頚の後ろの筋肉(上記で書いた僧帽筋・肩甲挙筋・菱形筋など)が常に収縮している状態になり肩こり悪化につながってしまうのです。さらに、筋肉が常に緊張していると交感神経が優位になってしまい、リラックスする事ができにくくなります。すると更に肩こりが悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

③パソコン・スマホ作業の増加

パソコン作業は肩こりに良くない事を①の所でも少し触れましたが、肩こりは現代病と言われる大きな原因はパソコン作業やスマホ操作時間の増加が1番だと思います。今の仕事では、パソコンを使わなくても作業が成り立つという仕事は本当に少ないと思います。私は鍼灸師ですので、治療をしている時は全くパソコンを使いませんが、会計処理をする場合はパソコンを使いますしブログを更新する時もパソコンは使います。とは言え、仕事をしていてもパソコンを使わない方や仕事をしていないからパソコンは全く触らない方もおられます。ですが、パソコンは全く使わなくてもスマートフォンやタブレットはほとんどの方が使用するのではないかと思います。パソコンやスマートフォンの小さな文字を、目を凝らして長時間見ていると目も疲れますし肩も凝ってしまします。ついつい集中していると前傾になっている場合も多く見受けられます。本当に肩こりには大敵な機械だと思います。

解決方法

①適度な運動

では最後に解決方法を3つお伝えします。まず最初は長時間同じ姿勢で作業をされる場合ですが、作業を始めて1時間前後したら休憩を取るようにします。その休憩中に身体を動かすようにしてください。肩こりに対しては両肩をすくめるように上げる動作や両手を組んで上に大きく伸びる動作や両肩を大きく回す動作などを数回してください。長く同じ姿勢にならないように小まめに動くようにしてください。

②ツボマッサージ

次に肩こりを感じたらご自身で指圧をしてください。私も治療の時によく使う代表的な2つのツボをご紹介します。まずは肩井というツボです。下の図と合わせて見て頂くとわかりやすいのでご覧ください。頚の付け根と肩先の中間からやや背中側にあります、ゴリゴリと硬くなっている場合が多いツボです。

続いて手三里というツボです。これも下の図(図は左腕です)と合わせてご覧ください。肘を曲げた時に腕の外側にできるしわの先端から、指3本分の幅だけ手首に寄った所にツボがあります。これらのツボを、息を吐きながら4秒間ジワーっと2回押していきますが、くれぐれも強く押し過ぎないよう気を付けてくださいね。痛気持ち良い程度で止めておかないと押し過ぎると筋肉を傷めてしまいますので注意してください。

③鍼灸治療

上記の①と②を心がけて実行しても肩凝りが改善しない場合は、その肩こりがかなりひどいことが予想できます。そういった場合は恐らくこのままの状態を続けていても改善する事は難しいです。そうなった場合は鍼灸治療の出番です。鍼灸治療で筋肉の凝りに直接アプローチをすることで、患部の血流が改善されて症状を和らげてくれます。鍼灸治療をご希望の方は是非あすか鍼灸院までお電話下さい。

お気軽にお問い合わせください。072-923-3773診療時間:9:00〜12:30 14:00〜19:00
(日曜/祝日のぞく)

メールでのお問い合わせ 24時間以内に返信いたします