コロナ禍の運動不足で膝痛発生の危険

運動不足から運動開始の危険性

コロナ禍を健康に乗り切るために運動も大切です。今回は、コロナ禍でウォーキングを行って膝痛を起こさない為に予防方法をお伝えしたいと思います。以前にコロナ禍の運動不足について記事を載せましたまだご覧になっていない方はそちらも併せてご覧ください(https://asuka-shinkyu.net/784)。

「東京オリンピックに刺激された」や「コロナ禍で運動しないと」など様々な理由で運動を始めた方や、以前から運動を心がけている方も運動をして膝に違和感が出たことは有りませんか。オムロンヘルスケアの調査では今年の4月に全国の40代~70代の男女約1,000人に聞き取りを行った結果、去年に比べて膝に違和感などの異常が出た人は18%増加した事が分かった。違和感の原因(複数回答)に上げられたのは、1位は加齢70%、2位は運動量が減った50%、3位は座っている時間が増えた43%という順番でした。

運動不足の中でご高齢の方が急に身体を動かすと何らかの膝のトラブルに繋がるというケースが多くなるようです。では、その異常をどのように察知すればよいのかという事になりますが、その鍵は膝の音にあります。膝は軟骨の状態に合わせて3段階に変化します。初期はポキポキという音がし、中期はギシギシという音に変化して、膝に水が溜まるような重症になると音が一旦聞こえなくなり、最後にゴリゴリやザラザラと軟骨が無くなり骨同士が直接ぶつかる状態になります。ですのでこの音を察知して頂き早め早めの治療が有効となってくるのです。

足踏みで訓練

膝のトラブル予防に大切なのは、体重管理・筋力維持・膝を冷し過ぎない、となります。軟骨構成成分の生産を促すコラーゲン・トリペプチドの摂取も勧められています。これらの事に加えて正しい立ち方や歩き方を実践する事でトラブル防止になります。平らなところを歩く際には、膝には身体の重さの2~3倍の負荷が掛かり、階段を降りる際には最大7倍の負荷が掛かると言われています。誤った立ち方や歩き方をすると、より負担がかかって膝のトラブルを引き起こしてしまいます。

理想の立ち方・歩き方

では、どのように立つのが理想の立ち方なのでしょうか、身体を横から見て背中のラインが緩やかなS字を描くよう、腹筋を適度にゆるめ、足の裏全体に体重をのせた状態が正しい立ち方です。正しい歩き方をするには、重心を移動させながら体幹を動かすことをイメージするといいです。「姿勢を正そうとすると、腰が反ってしまいがちなので、膝の痛みだけではなく肩こりや腰痛の原因にもなります早めに治しましょう。

正しい立ち方や歩き方をするためにおすすめなのが1分間の足踏みなんです。両足を肩幅に開いて立ち、ゆっくりと足踏みをしてください。身体を反らさず、左右の足はまっすぐに平行にします。体重をのせる軸足の膝は伸ばし、手は自然に前後に振ります。「足踏みして前後左右に動いてしまうのは、立ち方や歩き方がゆがんでいる証拠です。毎日続ければ背骨を自然なS字に整い、バランスの良い歩き方が身に付きます。

重心移動の具体的に解説

1.膝を上げる

片方の膝を軽く上げます。重心は身体の真ん中にして、後ろの足の足裏全体で地面を踏むようにしてください。

2.膝を伸ばす

前の足の膝をまっすぐに伸ばします。重心は後ろの足にしてください。

3.かかとをつく

かかとを地面につけます。重心は後ろの足の前側少し移動してください。

4.後ろの足のかかとを上げる

重心は両足の真ん中になります。

5.前の足にのる

前の足の親指の付け根を、後ろから前へ踏んで母趾まで地面に着けるようにし、後ろの足のつま先で身体を前に送ります。重心は前の足の真上にします。

最後に

コロナ禍で運動をどのようにすればいいのかという事をお話ししました。くれぐれも無理をせず痛みがでたら医師の診断や鍼灸院に来院ください。